「大曲の花火ダリア」を全国に 大仙市の花火産業構想

「大曲の花火ダリア」を全国に 大仙市の花火産業構想|秋田魁新報電子版

秋田県大仙市は今年から、「大曲の花火ダリア」と銘打ったダリア4品種を全国に売り込む。
いずれも花火を連想させる色合いで、「顕芯(けんしん)」「八重芯」など花火にちなんだ名前が付けられている。
市、大曲商工会議所、市商工会の3者で進める花火産業構想の一環。

JA秋田おばこ(本店大仙市)のダリア部会員が苗を増殖しており、今秋にも首都圏の市場に出荷。来年からはJA管内の大仙、仙北、美郷3市町の農家への栽培普及を図ることにしている。

ダリア開発に関する事業費として市は2015年度、564万円を計上している。
事業内容は花火ダリアにふさわしい品種の選定や増殖、市場へのアンケート実施など。

開発を担当しているのは秋田市雄和にある秋田国際ダリア園の代表で、国内有数の育種家の鷲澤幸治さん(68)。
鷲澤さんの圃場にある約900品種の中から昨年9月、ダリア生産者や大仙市内の花火師ら12人が21品種を選んだ。

鷲澤さん推薦の4品種を加えて計25品種の人気投票を同月、東京・大田市場で実施。市職員が出向き、ダリアを展示して卸業者ら98人にアンケートを行った。
翌10月には鷲澤さんや生産者、JA職員ら計20人で最終選考を行い、人気投票の1〜3位、8位の計4品種を「大曲の花火ダリア」とすることを決めた。

Posted by 秋田魁新報電子版