東出昌大さんが心打たれた「司馬遼太郎作品ベスト3」。1位は「峠」


【BOOKセレクト】東出昌大が心打たれた「司馬遼太郎作品」…12日で没後20年 | スポーツ報知

「竜馬がゆく」「坂の上の雲」など数々の歴史小説で知られる司馬遼太郎さん(享年72)が亡くなってから、12日で20年となる。
司馬さんは戦国時代や幕末など激動の日本を描き、その壮大な世界観は映画、ドラマにもなり、今も多くの人に読み継がれている。
次世代の愛読者で「司馬さんが最も好きな作家の一人」という俳優・東出昌大(28)が、このほどスポーツ報知のインタビューに応じ、自身が選ぶ「司馬作品ベスト3」を挙げ、その魅力を語った。

東出が歴史小説を初めて読んだのは19歳の頃だった。

「当時、父が肝臓がんになり余命1年と宣告されました。その時になって父のことを全然知らないなと思ったんです。父の書棚に司馬遼太郎や藤沢周平らの本がたくさんあったので『何が面白い』と聞くと、父が喜んで『これを読め』と言って差し出したのが『峠』だった。抜群に読みやすくてのめり込みました」

部屋の壁一面に、置かれた歴史小説の単行本。むさぼるように読み始め、父親との会話も増えた。司馬作品は30作以上を読破した。

「実は学校の歴史の授業が大嫌いでした。好きな科目は国語、美術、体育。でも司馬さんの本を読んでいくうちに歴史に興味を持つようになった。今では仕事で地方に行くと、城に立ち寄ってしまう」

1位が「峠」、2位は「竜馬がゆく」、3位に「国盗り物語」

読書好きだった東出にとって、司馬さんは最も好きな作家の一人となった。
好きな作品を聞くと、1位が「峠」、2位は「竜馬がゆく」、3位に「国盗り物語」を挙げた。

「峠は、幕末の越後長岡藩(現在の新潟県)で家老を務めた河井継之助が主人公。
河井は明治新政府中心の世の中に変わろうとする時代に、負けると知りながらも抗(あらが)い、旧幕府側につき戦った人物。まず、その信念の強さに驚きました。遅咲きで誰もが『河井は野に埋もれる』と思っていたが、最後まで国の心配をして腐ることはなかった。
一方で私生活は破天荒。吉原が火事になったら、書生の身ながら、国元に妻がいるのに、吉原のなじみの女性の元に駆け付ける。
でも司馬さんは、この行動を河井が信奉した陽明学の『考えるより先に行動する』という考えによるものと解釈した。
お家の危機となれば、早駕籠(はやかご)に三日三晩乗って駆け付けすぐ政務につく。
乗り心地の悪い早駕籠で揺られ続けながら三日三晩なんて普通の人には絶対できない。精神的、肉体的に限界まで努力した生きざまに心打たれました」

(後略)

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