社説:大曲「四季の花火」 折々の魅力発信したい さきがけonTheWeb


■社説:大曲「四季の花火」 折々の魅力発信したい
大仙市内小友(うちおとも)の大曲ファミリースキー場できょう、「大曲の花火 冬の章」が開かれる。同市では夏の全国花火競技大会に加え、春秋冬にも大会を開き、「四季の花火」として楽しんでもらう取り組みが始まっており、冬の章は昨年10月の秋の章に続くものだ。来月29日には春の章も行われる。

同市は「毎月花火が打ち上がる街」といわれ、小規模なものを含めると毎月のように大会が開かれている。四季の花火は、「大曲の花火」が夏だけではないことをアピールし、他の時期にも誘客を図ろうと、大曲商工会議所が提案した。市や地元花火業者、民間団体などとともに実施している。

きょう冬の章として行われるのは、若手花火師が集う「新作花火コレクション」だ。1992年に始まり、今回が25回目となる。花火師21人が作品について自ら解説するほか、リオデジャネイロ五輪をテーマとしたスターマインも打ち上げる。

春の章は「世界の花火 日本の花火」と題して行う。同市では来年4月、国際花火シンポジウムが開かれる。来月の春の章はシンポジウムのプレ大会の一部となる。世界五大陸や日本の桜をテーマとした創造花火に加え、カナダの花火師による打ち上げも予定している。

昨年の秋の章は、地元5業者が大仙市大曲飯田地区で打ち上げる「飯田五社競演花火大会」の規模を拡大して行われ、好評を博した。冬、春の章も成功させ、全国花火競技大会を含めて各章それぞれ特色を持つ四季の花火を定着させたい。

伝統の技法を尊重しつつ、花火師それぞれのアイデアや工夫を生かした創造花火こそが、大曲の花火の特色であり魅力だ。四季の花火では夢のあるテーマやストーリーを、これまで以上に大胆に表現してほしい。

大仙市は2014年、花火の製造・販売業と花火を活用した観光業の振興を図る「花火産業構想」を掲げた。その核は製造工程が見学でき、観光施設の機能を兼ね備えた花火工場で、16年度中の完成が見込まれる。18年には大曲の花火の歴史を紹介する資料館が開館する予定だ。

来年の国際花火シンポジウムには30カ国以上から300人以上が訪れる見通し。四季折々に花火を打ち上げている大曲を世界に発信するチャンスであり、外国人観光客に目を向けてもらう機会ともしたい。

シンポジウムのプレ大会では四季の花火・春の章のほか、花火と観光振興をテーマにしたパネルディスカッションも行われる。花火を生かしたまちづくりや観光の在り方を大いに議論してほしい。

四季の花火を地域活性化につなげるためには、多くの人々の関わりが欠かせない。地元の資源としてどう花火を活用していくか、花火業者や商工・観光団体、行政だけでなく、市民を巻き込んで考えていきたい。

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