赤川花火 落下物で10人けが 頭の骨折も 山形・鶴岡市

花火大会の落下物で10人けが 頭の骨折も 山形・鶴岡 | 朝日新聞デジタル

鶴岡市で8月20日夜に開かれた赤川花火大会で、花火の殻や燃えかすが観客席などに落ち、約10人がけがをして会場で手当てを受けたことを、主催した実行委員会(事務局・鶴岡青年会議所)が明らかにした。やけどのほか、落ちてきた殻が当たって頭の骨を折るけがをした人もいたという。

実行委によると、打ち上げ場所と観客席は約300メートル離れている。風速10メートル以上で中止する基準を定めているが、風速3~5メートルだったため開催を続行した。

しかし、観客席方向に風が吹き、燃えかすが観客席などに次々と落下。
約1キロ離れた住宅街にも落ちたほか、午後8時前には観客席近くの草むらが燃え、待機していた消防署員が消し止める騒ぎもあったという。

実行委の前野智委員長は「風が弱まり続行できると判断したが、観客席に風が吹いてしまった。風向きも考慮するなど運営の判断基準を見直し、来年以降の安全確保に努めたい」と釈明。
24日付で新聞紙上などにおわび広告を出した。

約1万2千発を打ち上げる赤川花火大会は全国の花火師の競技会も兼ねた大会で、今年は約30万人の観客でにぎわった。

2016年8月25日20時48分

Posted by 朝日新聞デジタル