糸魚川大火 被害はなぜここまで広がったのか?


糸魚川大火 被害拡大の原因 | BSN NEWS

1.建物同士の密集
2.最大瞬間風速24.2メートルの強風
3.糸魚川市に配備する消防車は6台

被害はなぜここまで広がったのか? | BSN NEWS

150棟にも及ぶ被害を出した今回の糸魚川大火。

季節外れの気温がもたらした強風、そして古い町並みなど様々な悪条件が重なったとみられています。

どうして被害は拡大したのか、その理由のひとつは現場では建物同士が近く、密集していることが挙げられます。
火災前の町並みを見てみると、小さな木造の建物などが隙間なく並んでいました。

そして二つ目の理由は、強い風です。
22日は低気圧により全国的に強い南風が吹きました。糸魚川市では最大瞬間風速24.2メートルを観測。
その風が山を越えるときに乾燥し、気温が上昇する「フェーン現象」を引き起こしたとみられています。
強い風と乾燥した空気、これらが火災の広がりを助長したとみられています。

元東京消防庁の坂口隆夫さんは
「まず火元の建物で初期消火ができなかった。それに強風が吹いた。風が強いと風下にどんどん延焼していく」
と指摘しています。

BSNが撮影した出火2時間半後の映像を確認すると、火が出ている地域から離れたブロックに火が広がっているのがわかります。
火の粉が強風にあおられ10メートル離れた所まで飛んで新たな火災を起こしたとみられます。

こうした強風による大火は日本海側で度々起こりました。
1976年10月に山形県酒田市で起きた「酒田大火」もその一つ。
中心部の商店街で発生した火事は一晩中燃え続け、翌日の午前5時に火はようやく消し止められました。
この火事では1人が死亡、1000人以上がけがをし、およそ1800棟の建物が焼失する被害が出たのです。

さらに糸魚川では悪条件は重なりました。
糸魚川市に配備されている消防車は6台だけです。
この態勢では当初から消火活動が全く追いつかず、近隣からも応援の消防車が駆けつけました。
消火現場には、コンクリートミキサー車の姿があり、その中から出されているのは水でした。
防火水槽の水が底をついたため、水を補給していたのです。

過去20年で最大の被害を出した糸魚川大火。
いくつもの悪条件が甚大な被害に繋がったといえそうです。

Posted by BSN NEWS 2016年12月23日(金) 19:09