「長岡まつり大花火大会」夜空に咲く2万の花に想いを乗せて


新潟の広い空にうち上がる、何発もの花火 | 灯台もと暮らし

吉乃川
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大輪というには豪華すぎる長岡花火の、そもそもの始まりをご存知ですか

夏の夜空を彩る花火。咲いては消え、咲いては消えする儚い姿は、まぶたの裏に色濃く残り、夏を照らします。

あなたにとっての地元の思い出は、何ですか。家族、友人、母校やお店、今はない建物の面影や、かつて通った道などでしょうか。

新潟出身である私にとって忘れられない地元の象徴は、何年経っても「長岡まつり大花火大会」です。
新潟県長岡市の信濃川流域で、毎年8月2日・3日の日程で行われるこのお祭りは、日本三大花火のひとつと言われています。

「打ち上げ開始でございます!」の発声を待ち続けて365日

「長岡まつり大花火大会」は、1945年の長岡空襲の慰霊と、2004年の中越地震、2007年の中越沖地震の復興の願いを込めて開催される花火大会です。

8月1日の長岡空襲の同時刻に、3発の「白菊の花火」を打ち上げることが、この花火大会の始まりの合図とされています。
そのため、日程は翌日からの8月2日、3日と、毎年決まっています。

来場者数は年々増え続け、今では全国からたくさんの人が、打ち上げ場所である長岡駅近くの信濃川流域に集まります。
色とりどりの花火が、約2時間にわたって打ち上げられる様は、まさに圧巻。

土手沿いには有料シートが張り巡らされ、川岸近くの席に座ると、頭上に見上げるような形で花火が見られます。
これでもかと打ち上がる花火の連続に、時折放心してしまう時間があるとか、ないとか……。

音楽とアナウンス、花火の音を信濃川流域に響かせながら

音楽とアナウンス、花火の音を信濃川流域に響かせながら

花火大会を盛り上げるのは、花火だけではありません。
土手沿いにびっしりと設置された臨時のスピーカーが、それぞれのスポンサーごとに名前が付けられた花火のプログラムを、「打ち上げ開始でございます」というセリフと共に、その都度高らかに宣言し、音楽を流します。

時には生歌が流れることもあり、アナウンスと花火の音が一緒に信濃川流域に響きわたります。

慰霊と復興、そして花火師の想いが交差する瞬間

じつは、美しい花火とアナウンス、音楽のほかに、「長岡まつり大花火大会」が愛される理由がもう一つあります。
それは、花火大会の最後に行われる「花火師さんありがとう」の時間。

土手沿いにずらりと並ぶ来場者が一斉にライトや懐中電灯、スマートフォンやカメラのフラッシュを焚いて花火の打ち上げ場所、つまり花火師に向けてお礼の明かりを贈るのです。

「長岡まつり大花火大会」の打ち上げを支える新潟煙火工業株式会社の花火師・小泉さんにこの時の想いを聞くと、以下の様な感想が。

「やはり非常に嬉しい瞬間です。こちらも『見てくれてありがとう』という想いを伝えたいと、一緒に明かりを贈っています。土手の両岸から、一斉に明かりが贈られてくる時間は、見に来てくれた方々との想いが通うような感覚を覚えますね」

丹精こめて作った「一玉」の花火が、思った通りに本当に美しく咲いてくれるかどうかは、打ち上がるその瞬間まで花火師本人にも分からないのだそう。だからこそ、打ち上がった花火に歓声を上げ、共に夏の一夜を楽しんでくれた観客との心の交流は、かけがえのない時間なのだとか。

「長岡まつり大花火大会」は、地元で暮らす人や、目指してくる人、打ち上げる人や、遠くで花火大会に思いを馳せる人、そして何より慰霊と復興の想いを乗せて、来年もその先も、きっと同じ光を放ち続けていくことと思います。

あなたの地元には、どんな花火大会がありますか。花火大会でなくとも、同じ土地に暮らす人と、同じ想いを共有できる行事が必ずひとつはあるはず・・・

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