【五泉・阿賀】チョウセンアサガオ食中毒が発生しました | 新潟県ホームページ
2016年11月11日、新潟地域振興局(新津保健所)管内でチョウセンアサガオによる食中毒が発生しました。
食用と正確に判断できない植物は絶対に「採らない」、「食べない」、「人にあげない」ようにしてください。
発生概要
平成28年11月14日午前11時30分頃、「新潟市内の医療機関から有毒植物による食中毒を疑う症状を呈した五泉市内の患者2人を診察した。」旨の連絡が新潟市保健所からあった。
新潟市保健所及び患者の住所地を所管する当保健所が調査した結果、五泉市内の住民が11月11日に、自家用畑で観賞用に栽培していた植物の根をごぼうと誤って採取して、自宅でおでんに調理し、同日午後5時頃から午後9時頃にかけて、1家族4人で食べたところ、全員が同日午後7時頃から午後9時30分頃に、口渇、平衡感覚消失、尿閉等の症状を呈したが医療機関を受診せずに回復し、その後、11月13日午前7時30分頃に、同じ家族のうちの2人が11日に調理したおでんの残りを食べたところ、2人とも同日午前9時頃から11日と同じ症状を呈したため、新潟市内の医療機関を受診したことが判明した。
おでんに使用した植物と同じ場所に栽培していた植物を専門家に依頼して鑑別したところ、有毒のチョウセンアサガオであることが判明したこと、患者の症状がチョウセンアサガオによる中毒の症状と一致すること及び医師から食中毒の届出があったことから、当保健所はチョウセンアサガオによる食中毒と断定した。
なお、受診、入院した2人は、既に回復し退院している。
患者の状況
摂食者数:4人
患者数:4人(男性:40歳代~70歳代3人、女性:70歳代1人)
治療を受けた者:2人
入院した者:2人
死亡した者:0人
症状 口渇、平衡感覚消失、尿閉等
原因食事
チョウセンアサガオ入りおでん
病因物質
植物性自然毒(チョウセンアサガオ)
チョウセンアサガオについて
・ナス科の一年生植物で、茎は直立し、多くの枝にわかれ、淡緑色で高さ1.5mほどになる。
葉のわきに短い花柄をもった大きな白色の花が開く。
花が八重咲きで紫や黄色の色をつけるものもある。
・チョウセンアサガオは全草が有毒であり、根はゴボウと、葉はモロヘイヤなどと、種子はゴマと間違えられることがあり、食べてから30分程度で口渇が発現し、体のふらつきやおう吐、倦怠感、眠気等を呈する。
・毒性成分は、ヒヨスチアミンやスコポラミンなどのトロパンアルカロイドである。
・チョウセンアサガオは園芸品種として多く栽培されているが、間違いやすい野菜などの近くでの栽培をしないことが食中毒対策である。
お問い合わせは
新潟地域振興局健康福祉部
住所:956-0032 新潟市秋葉区南町9-33
電話:0250-22-5171
ファクシミリ:0250-22-5188
新潟県ホームページ:2016年11月15日
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