糸魚川大火 復興の課題は


糸魚川復興の課題は | BSN NEWS

被災地は一歩ずつ前に進んでいますが、今後、生活の再建に向けてどんな課題が出てくるのでしょうか。
復興の専門家は糸魚川の町並みが抱える問題が街や住まいの復興の妨げになる恐れを指摘します。

都市計画、都市防災を専門とする長岡造形大学の澤田雅浩准教授は「速やかに店、住宅を建て直そうと言っても、自分1人の意志で再建をすることが難しいケースがいくつか出てくる」と指摘します。

その上で、街の復興を専門に研究する澤田准教授は焼け出された街並みが再建のハードルになると話します。
「中心市街地、古くからの街並みでありがちなのが、敷地境界が非常にあいまいなこと。今回かなり燃えて敷地の境界を示すものが残っていないと自分の敷地を確定する作業が困難になる」。

さらに、敷地境界と合わせて地方の商店街が抱える「空き店舗」や「空洞化」の問題が復興の遅れを招くと指摘します。
「持ち主(店舗の)が糸魚川に住んでいないケースがあって、そういう人たちに再建する際の権利の確定、合意形成の場に来てもらうことすら困難。土地の譲渡、売却に大きな問題が生じてくる」。

また、現在の法律のもとでは伝統的な街並みを元の通りに再建することは難しいとみています。
「準防火地域になる。木造で立て直す場合には相当の防炎の配慮が必要という点では今まで通りそのままの街並みの再生は難しい」。

これらの問題を踏まえ、街づくりの再建には行政の息の長い支援が必要と訴えます。
「かなりもめるかもしれない。法律の専門家のサポート、行政が介在したり、街づくりの専門家などが長期的に息の長い支援をしていく必要がある」と指摘しています。

Posted by BSN新潟放送 2016年12月26日(月) 19:08