「昼花火」実施を断念 安全面、コストなど考慮 いわき花火大会
いわき市小名浜港で8月6日に開かれるいわき花火大会で、日中の開催を検討してきた中国人美術家、蔡国強氏が指揮する「昼花火」企画は実施を断念する。4日、同市で開かれたいわき花火大会実行委員会の総会で正木好男実行委員長らが報告した。
「昼花火」企画は今年のいわき市制施行50周年に合わせて実行委が企画し、昨年開かれた周年記念事業プレゼン大会で最優秀賞を受けた。蔡氏は北京五輪の開・閉会式などを演出した世界的な美術家で、日中の花火作品で大会を盛り上げようと関係者が準備を進めてきた。
昼花火は夜に沖合の防波堤から打ち上げられる花火よりも小さい尺玉を使用するため観客席に近い発射場所が必要で、観客席と防波堤の間の海上に台を浮かべることなどを検討したが、安全面やコスト面で実施は困難と判断した。
平成28年度の市の予算では、いわき花火大会への補助金として7,000万円が計上された。実行委員会ではそのうち、昼花火に充てられ今後支給される補助金を辞退する。
総会では毎年夜に実施しているいわき花火大会の開催日程などを決めた。花火大会は8月6日の午後7時から開く。
Posted by 福島民報