新潟県教員11人 教科書会社と接触

教員11人 教科書会社と接触 | NHK新潟県のニュース

教科書会社が、検定中の教科書を閲覧させた教員らに金品を渡していた問題で、新潟県教育委員会が調査した結果、お歳暮を受け取るなどあわせて11人の教員が、教科書会社と接触があったことが分かりました。
県教委は、教科書を決める協議会の議事録などを確認した結果、公正な採択に影響は無かったとしています。

教科書会社が、外部に見せることが禁じられている検定途中の小中学校の教科書を閲覧させた教員らに金品を渡していた問題では、県内でも、教員らが謝礼などを受け取っていたことが明らかになっています。

県教委のその後の調査で、平成26年度までの3年間に、東京に本社がある教科書会社の「教育芸術社」から当時小学校の校長だった2人が、お歳暮として5600円相当のリンゴを受け取っていたということです。
このほかにも、教科書会社が教員らに意見を聞く勉強会に出席するなど、すでに退職した4人を含め、11人が教科書会社側と接触していたことが分かりました。

県教委によりますと、11人のうち4人は、教科書を決める採択協議会の委員や調査員を務めていましたが、議事録などを確認した結果、公正な教科書の採択に影響は無かったとしています。
県教委では「公正な採択に疑念を生じさせる不適切な行為であり、再発防止を図りたい。現職の職員については、処分を検討したい」としています。

NHK新潟県のニュース:2016年10月20日07時14分

Posted by NHK NEWS WEB