2016年 映画賞 | 2016.1.10更新
90作品以上鑑賞した2016年に上映開始した映画の各賞を発表します。
今年は邦画に偏り、洋画鑑賞が少なかったので、「洋画ベスト10」は発表しません。
2016年は邦画豊作の年と言われましたが、その通りだと思います。
素晴らしい作品を映画館で多く見れて感謝致します。
まだ未記入な箇所等がありますが、随時更新していきたいと思います。
邦画ベスト10(アニメ除く)
1.オーバー・フェンス
2.葛城事件
3.ディストラクション・ベイビーズ
4.淵に立つ
5.日本で一番悪い奴ら
6.永い言い訳
7.女が眠る時
8.湯を沸かすほどの熱い愛
9.シン・ゴジラ
10.
次点.怒り
最優秀作品賞
オーバー・フェンス
人々が挫折し傷ついている悲哀の中で、それぞれに迷い・苦しみ・折り合いを見つけながら、僅かな希望の光を見い出し、新たに人生を切り開いていく歩んで行くことに心掴まれました。
特に蒼井優さんの演技は出色の出来栄えで、自由奔放で情緒不安定な女性の姿を大胆な表情と奔放で華麗でエキゾチックな動きに圧倒されました。
次点:葛城事件
色んな意味で衝撃でした。職業が父親(三浦友和)と同じ金物屋。鑑賞2日後に相模原障害者施設殺傷事件が起きたり・・・。
映画は、登場人物全てのクズっぷりがとにかく凄く、部屋の照明の変化や常に食事が不味そうな描写などの演出も見事でした。
見終わった後の、嫌悪感と虚しさが残るモヤモヤする映画ですが、大きな事件が起きる度に被害者にばかりに目が向いていた事が、加害者の家族の苦しみについても考える転機になりました。
最優秀アニメ賞/アニメベスト3
最優秀アニメ賞
この世界の片隅に
アニメベスト3
1.この世界の片隅に
2.君の名は。
3.映画 聲の形
この3作品は、私が見た2016年のアニメで飛び抜けて良かったです。
撮影技法が違うので、アニメ映画は邦画と別にランキングした方が良いかもしれませんが、アニメ映画はあまり見ないので、邦画ベスト10と一緒にしました。
最優秀外国作品賞
ハドソン川の奇跡(Sully)
格調高く96分に無駄なくまとめる映画技術は流石というしかない。世界最高といっても過言ではないと思う。
この作品を96分にまとめられる映画監督は日本に何人いるのだろうか?二部作公開の映画関係者にぜひ見てほしいです。
『アメリカン・スナイパー』も素晴らしい作品ですが、87歳にしてこれほどの傑作を連続して作るクリント・イーストウッド監督に脱帽です。
最優秀ドキュメンタリー賞
・カルテル・ランド(Cartel Land)
特別賞
・君の名は。
最優秀主演男優賞
・三浦 友和(葛城事件)
最優主演秀女優賞
・蒼井 優(オーバー・フェンス)
自由奔放で情緒不安定な女性の姿を大胆な表情と奔放で華麗でエキゾチックな求愛ダンスに圧倒されました。
最優秀助演男優賞
・竹原ピストル「永い言い訳」
最優秀助演女優賞
・杉咲花(湯を沸かすほどの熱い愛)
新人賞
新人賞の定義が難しいですが、若い役者さんで演技力や役柄・映画掌握能力が凄く良いと思った人を選びました。
新人女優賞
・杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』
・伊東蒼『湯を沸かすほどの熱い愛』
・小松菜奈『ディストラクション・ベイビーズ』『溺れるナイフ』
新人男優賞
・村上虹郎『ディストラクション・ベイビーズ』
・若葉竜也『葛城事件』
それぞれ映画や役にかける意気込みが凄かったので、複数選びました。
一人に絞るなら杉咲花さんです。
邦画ランク外だけど、良かった映画
残念ながら邦画ベスト10のランク外だけど面白かったり、好みの作品です。
2016年は邦画映画は本当に良かったです。
邦画ランク外だけど、面白かった映画
・海よりもまだ深く
・リップヴァンウィンクルの花嫁
・走れ、絶望に追いつかれない速さで
多少構成に疑問はあったが、好みの映画
・溺れるナイフ
・SCOOP
・人生の約束
・ぼくのおじさん
・クズとブスとゲス
・下衆の愛
期待外れベスト5
映画は、鑑賞前の期待値が高いほど、鑑賞後に差があるとガッカリします。
映画が面白くなかったというより、期待外れなランキングです。
1位:レッドタートル ある島の物語
サイレント風アニメ映画で、映画評論家には評価が高いですが、短編アニメを無理やり長編にした感じで受け入れる事ができませんでした。
また、海外作品に「津波」や「竹」を加えたような描写は、違和感でしかありません。
幼い頃に、「浦島太郎」などの日本童話を読んだ人には無理があると思うのだが・・・。
一応、ネットでわからない箇所を調べたけど、きちんと説明している人は殆どいませんでした。
映画は人それぞれ捉え方や感じ方は違うのはわかりますが、この作品を本当に理解している人がどれだけいるのか疑問です。
2位:後妻業の女
大竹しのぶさんの演技評価が高いですが、私はオーバーアクトな演技は苦手です。
後妻業と言うより保険金殺害だと思うのだが・・・
映画鑑賞後に照明が付いたら、観客の大半が年齢層60歳前後の女性でビックリしました。
3位:少女
つまらなくはなかったのですが、予告編とのギャップが大き過ぎます。
『後妻業の女』同様に、題材が面白いだけに残念でした。
同じ湊かなえさん原作の『告白』と比べるとかなり落ちます。
4位:64-ロクヨン
面白い作品でしたが、「二部作公開」の形態は、興行的な意味以外で前編と後編に分けた意味があるのか・・・。
150分以内に収められたと思うので残念です。
佐藤浩市さんは、役者の意気込みが伝わる渾身の演技で素晴らしいのですが、対する瑛太さんや新聞各社の社員の演技が弱かったと思います。「瑛太さんと綾野剛さんの役は逆だろう」と思いながら鑑賞していました。
全体的に「二部作公開」+「知名度のある役者多数起用」で、まとまらない感じも。役者の演技合戦をしているようにも感じて残念です。
邦画のトレンドの一つになりそうだった、「二部作公開」や「知名度のある役者多数起用」を、それ以降に公開した『シン・ゴジラ』・『君の名は。』・『この世界の片隅に』の大ヒットや話題性が、見直してくれる転機のひとつになってくれたと思います。
5位:ブラック・スキャンダル(Black Mass)
久しぶりに面白そうなギャング映画を見られると期待したのですが・・・。
ジョニー・デップの演技は素晴らしく、極悪な実話を淡々と描くことで狂気を表現する作風は良かったのですが、ジョニー・デップがFBI捜査官を利用して伸し上がっても、服装・食事・家・車等の環境が殆ど変わらなくて、伸し上がり感がなくて残念でした。これほどのバイタリティがある人間が欲に無関心であるとは思えないですし・・・。
実話なので仕方ないのですが、近年のギャング映画は結局「盗聴」や「盗撮」が決め手になるが悲しいです。
2016年に見た映画(・は映画館、▼はDVD鑑賞)
1月 ・人生の約束 ・ピンクとグレー ・信長協奏曲 ・ザ・ウォーク ・俳優 亀岡拓次 ・ブラック・スキャンダル ・残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― | 2月 ・オデッセイ ・ライチ☆光クラブ ・X-ミッション ・女が眠る時 ▼ジョーのあした 辰吉丈一郎との20年 ・珍遊記 ▼シェル・コレクター ・ヘイトフル・エイト | 3月 ・マネー・ショート 華麗なる大逆転 ・星ガ丘ワンダーランド ・僕だけがいない街 ・ちはやふる 上の句 ・バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 ・暗殺教室-卒業編- ・無伴奏 ▼リップヴァンウィンクルの花嫁 | 4月 ・あやしい彼女 ▼下衆の愛 ・ルーム ▼モヒカン故郷に帰る ▼ドクムシ ・ボーダーライン(2015) ・レヴェナント 蘇えりし者 ・アイアムアヒーロー ・シビル・ウォー キャプテン・アメリカ ・追憶の森 ・ちはやふる 下の句 ・スキャナー 記憶のカケラをよむ男 |
5月 ・ヒーローマニア 生活 ・64-ロクヨン-前編 ・カルテル・ランド ・世界から猫が消えたなら ・HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス ・ディストラクション・ベイビーズ ▼シマウマ ・海よりもまだ深く ・ヒメアノ~ル | 6月 ・デッドプール ▼走れ、絶望に追いつかれない速さで ▼FAKE ・マネーモンスター ・64-ロクヨン-後篇 ・葛城事件 ・クリーピー 偽りの隣人 ・日本で一番悪い奴ら ▼ふきげんな過去 ▼二重生活 | 7月 ▼セトウツミ ・インデペンデンス・デイ:リサージェンス ・森山中教習所 ・シン・ゴジラ ▼ケンとカズ ▼クズとブスとゲス | 8月 ・秘密 THE TOP SECRET ・君の名は。 ・後妻業の女 |
9月 ・グランド・イリュージョン 見破られたトリック ・ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS ・グッバイ、サマー ・四月は君の嘘 ・スーサイド・スクワッド ・怒り ・映画 聲の形 ・オーバー・フェンス ・レッドタートル ある島の物語 ・ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years ・闇金ウシジマくんpart3 ・ハドソン川の奇跡 | 10月 ・SCOOP! ・ジェイソン・ボーン ・少女 ・人間の値打ち ▼淵に立つ ・お父さんと伊藤さん ・永い言い訳 ・何者 ・スター・トレック BEYOND ・闇金ウシジマくん ザ・ファイナル ・インフェルノ ・デスノート Light up NEW world ・ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期 | 11月 ・ぼくのおじさん ・ボクの妻と結婚してください。 ・溺れるナイフ ・ミュージアム ・ジャック・リーチャー NEVER GO BACK ・聖の青春 ・疾風ロンド | 12月 ・海賊とよばれた男 ・ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー ・ぼくは明日、昨日のきみとデートする ・ポッピンQ ・土竜の唄 香港狂騒曲 ・バイオハザード ザ・ファイナル |