第40回日本アカデミー賞2017 最優秀受賞結果と予想答えあわせ
第40回日本アカデミー賞授賞は、「シン・ゴジラ」が作品賞など最多の7部門で最優秀賞を獲得しました。
予想しましたので、答えあわせをしたいと思います。
予想したページは下記です。
▶【予想】第40回日本アカデミー賞2017 最優秀賞 各賞の予想』
最優秀賞作品
・最優秀賞作品:『シン・ゴジラ』(予想:『シン・ゴジラ』)
(優秀作品賞:『シン・ゴジラ』『怒り』『家族はつらいよ』『湯を沸かすほどの熱い愛』『64-ロクヨン- 前編』)
最優秀賞作品は、『シン・ゴジラ』で予想的中です。
『64-ロクヨン- 前編』は、前編・後編に分けたのが大きなマイナスだったのではないでしょうか。
『湯を沸かすほどの熱い愛』は、話を盛り込み過ぎた事と構成・カット割りに若干疑問がありましたが、熱量が高い素晴らしい作品です。中野量太監督の今後の作品が楽しみです。
最優秀アニメーション作品賞
・最優秀アニメーション作品賞:『この世界の片隅に』(予想:『君の名は。』)
(優秀アニメーション作品賞:『この世界の片隅に』『君の名は。』『聲の形』『ルドルフとイッパイアッテナ』『ONE PIECE FILM GOLD』)
予想は、大ヒットした『君の名は。』を予想しましたが、『この世界の片隅に』が受賞しました。
クラウドファンディングで話題作りして、出資企業を募った経緯は、今までの受賞作品にはない方法で、『この世界の片隅に』が受賞した事は快挙です。
今までの日本アカデミー賞は、大手偏重(大手映画会社)の持ち回り・出来レース・興行的側面が評価される傾向が高い等の批判がありましたが、昨年の最優秀主演女優賞(安藤サクラ『百円の恋』)や『この世界の片隅に』が受賞した事で大分変わってきたと思います。
最優秀賞外国作品賞
・最優秀賞外国作品賞:『ハドソン川の奇跡』(予想:『ハドソン川の奇跡』)
(優秀外国作品賞:『ハドソン川の奇跡』『オデッセイ』『ズートピア』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『レヴェナント:蘇えりし者』)
予想的中です。
格調高く96分に無駄なくまとめる映画技術は流石というしかない。世界最高といっても過言ではないと思う。
前作の『アメリカン・スナイパー』も素晴らしい作品ですが、87歳にしてこれほどの傑作を連続して作るクリント・イーストウッド監督に脱帽です。
最優秀主演男優賞
・最優秀主演男優賞:佐藤浩市『64-ロクヨン- 前編』(予想:佐藤浩市『64-ロクヨン- 前編』)
(優秀主演男優賞:佐藤浩市『64-ロクヨン- 前編』、綾野剛『日本で一番悪い奴ら』、岡田准一『海賊とよばれた男』、長谷川博己『シン・ゴジラ』、松山ケンイチ『聖の青春』)
予想的中です。
記者クラブの役者達が束になっても佐藤浩市さん一人の演技に敵わなく、深みのある骨太な演技は素晴らしかったです。
最優秀主演女優賞
・最優秀主演女優賞:宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』(予想:宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』)
(優秀主演女優賞:宮沢りえ『湯を沸かすほどの熱い愛』、大竹しのぶ『後妻業の女』、黒木華『リップヴァンウィンクルの花嫁』、広瀬すず『ちはやふる 上の句』、宮崎あおい『怒り』)
予想的中です。
『怒り』の宮崎あおいさんの演技は素晴らしかったですが、主演ではなく助演ではないでしょうか。
最優秀助演男優賞
・最優秀助演男優賞:妻夫木聡『怒り』(予想:竹原ピストル『永い言い訳』)
(優秀助演男優賞:妻夫木聡『怒り』、竹原ピストル『永い言い訳』、東出昌大『聖の青春』、森山未來『怒り』、リリー・フランキー『SCOOP!』)
予想外れ。
第40回日本アカデミー賞で最大のサプライズです。
『怒り』は3つのストーリーで構成されていて、助演に該当する俳優が最低でも5名以上います。
更に2名ノミネートされているので票が割れると思っていたので、妻夫木聡さんはまったく予想していませんでした。
最優秀助演女優賞
最優秀助演女優賞:杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』(予想:杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』)
(優秀助演女優賞:杉咲花『湯を沸かすほどの熱い愛』、石原さとみ『シン・ゴジラ』、市川実日子『シン・ゴジラ』、広瀬すず『怒り』、宮崎あおい『バースデーカード』)
予想的中です。
様々な境遇に対峙し、成長する難しい役どころを堂々と好演した杉咲花さんで文句なしの選出です。
最優秀監督賞
・最優秀監督賞:庵野秀明/樋口真嗣『シン・ゴジラ』(予想:庵野秀明(総監督)/樋口真嗣(監督)「シン・ゴジラ」)
(優秀監督賞:庵野秀明/樋口真嗣『シン・ゴジラ』、新海誠『君の名は。』、瀬々敬久『64-ロクヨン- 前編』、中野量太『湯を沸かすほどの熱い愛』、李相日『怒り』)
予想的中です。
最優秀脚本賞
・最優秀脚本賞:新海誠『君の名は。』(予想:新海誠『君の名は。』)
(優秀脚本賞:中野量太『湯を沸かすほどの熱い愛』、久松真一、瀬々敬久『64-ロクヨン- 前編』、山田洋次、平松恵美子『家族はつらいよ』、李相日『怒り』)
予想的中です。
新人俳優賞
・最優秀新人俳優賞:設定なし(予想:杉咲花「湯を沸かすほどの熱い愛」)
(新人俳優賞:杉咲花「湯を沸かすほどの熱い愛」、高畑充希「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」、橋本環奈「セーラー服と機関銃-卒業-」、岩田剛典「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」、坂口健太郎「64-前編-」「64-後編-」、佐久本宝「怒り」、千葉雄大「殿、利息でござる!」、真剣佑「ちはやふる-上の句-」「ちはやふる-下の句-」)
最優秀新人俳優賞も表彰してほしいです。
個人的に一番良かったのは、「湯を沸かすほどの熱い愛」の杉咲花さんで、次点は「湯を沸かすほどの熱い愛」の伊東蒼さんです。お二人とも今後が楽しみです。
総評
予想した9部門(作品賞・アニメーション作品賞・外国作品賞・主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞・監督賞・脚本賞)の内、7部門で予想的中しました。
スタジオ出演の坂上忍さんの予想よりも良かったとのではないでしょうか(笑)
一番嬉しかった事は、『この世界の片隅に』が最優秀アニメーション作品賞を受賞した事です。
特にアニメ作品賞は、大手偏重(大手4社:東宝、松竹、東映、角川)で興行で成功した作品が受賞する傾向が高いのですが、240億以上の興収の『君の名は。』を抑えて受賞した価値は非常に高く、日アカ賞の中でも歴史的な受賞といっても過言ではないでしょうか。
2016年のアニメ映画の勢いは凄かったです。
個人的には実写とアニメは撮影方法が全く異なるので、分けた方が良いと思います。
今後は、主演声優賞・準主演声優賞・アニメ脚本賞・アニメ撮影・特撮賞などの新設を検討してほしいです。
第40回日本アカデミー賞
第40回日本アカデミー賞(Japan Academy Film Prize)は2017年3月3日に授賞式が行われた日本の映画賞。
司会者は西田敏行さんと、前回の同賞最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラさんが務めた。
日程:2017年3月2日
場所:東京都 東京グランドプリンスホテル新高輪
受賞対象:映画作品・監督・脚本・俳優・技術部門
授与者:日本アカデミー賞協会