赤川花火2016の事故 事故対策検討委員会が報告書を県に提出

鶴岡の花火事故 台風接近で気象変化 県に報告書提出 /山形 | 毎日新聞

昨年8月に鶴岡市で開かれた「赤川花火大会」で花火の破片が当たって男性客が頭の骨を折る重傷を負った事故で、同市消防本部は17日、原因を検証した事故対策検討委員会がまとめた報告書を県に提出した。

当時台風の接近で上空にやや強い風が吹いた可能性があるとして、打ち上げ場所に風速計を設置して風向きを計測するなどの再発防止策を求めた。

報告書によると、事故は昨年8月20日午後9時半ごろ発生。
大会終盤に打ち上げられた20号玉の破片(重さ約1キロ)が、県が安全と定める保安距離の300メートルを超え、約380メートルの距離にいた男性客に当たった。
また、別の花火の破片が女性客2人に当たり、顔や目にけがをした。

報告書は、当時台風が接近していた影響で気象条件が短時間で大きく変わる可能性があったと指摘。
観覧席までの安全な距離の再検討や、気象変化によっては中断や中止する基準の設定と態勢の確立などを求めた。

事故を受けて、同市は外部の有識者ら4人で構成する事故対策検討委員会を設置した。

Posted by 毎日新聞 2017年3月19日 地方版