花火爆発は発火しやすい金属か|NHK 静岡県のニュース
去年、静岡県藤枝市の花火メーカーで爆発が起き、社長が死亡、従業員が大やけどをした事故は、新しい花火の開発のため発火しやすい金属を火薬の原料に新たに加えたことが爆発の要因の一つと考えられることが、国の事故防止対策委員会とメーカーが合同で行った調査でわかりました。
去年12月、藤枝市寺島にある花火メーカー「イケブン」の工場で爆発が起き、社長の池谷光晴さん(52)が死亡し、女性従業員が大やけどをしました。
火薬類取締法に基づき、経済産業省の事故防止対策委員会の専門家と「イケブン」が合同で調査し、今月とりまとめた事故報告書によりますと、当時、新作の打ち上げ花火の開発に向け、池谷社長が新たな配合の火薬を型に入れ、木槌で叩く「圧縮」の作業を行った瞬間に爆発が起きたということです。
爆発のあとの燃えかすを調べたところ、火薬の原料に衝撃によって発火しやすいチタンなどの金属が含まれていたことがわかり、報告書では、火薬が発火しやすくなっていたことが爆発の要因の一つと考えられるとしています。
そのうえで再発防止策として、今後は新たな薬品を使う場合は事前に専門機関に相談するなどとしています。
「イケブン」は「心配とご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。社員全員で保安管理を徹底しつつ、お客様の気持ちに応えられるよう、花火をつくっていきたい」とコメントしています。
Posted by NHK 静岡県のニュース 2017/7/12 19:06