イケブンの花火工場爆発事故 最終報告書、発火誘発金属一因

発火誘発金属一因 花火工場爆発、藤枝の製造会社が報告書 | 静岡新聞SBS

2016年12月に藤枝市寺島の花火製造会社工場敷地内で2人が死傷した爆発事故で、同社は12日までに、「試作花火を作成した際に発火しやすい金属を原料に使用していたことが事故を引き起こした一因」との最終報告書をまとめ、静岡県に提出した。

報告書によると、事故は16年12月12日午後3時45分、工場の仮設テントで発生。
試作花火を作るため火薬を成形していた当時の社長=当時(52)=が死亡、女性従業員=当時(43)=が重傷を負った。

報告書は、花火を成形するために使う釜やきねに付着していた燃えかすに、発火を誘発するチタンなどの金属が含まれていた可能性があると指摘。

火薬に局所的にエネルギーを加えたことが発火、爆発につながったと結論付けた。
さらに釜の付近に置かれていた火薬にも引火し、2次爆発を引き起こしたと明記した。

県消防保安課は「作業工程や火薬の原料などは火薬類取締法に準じていて、問題はなかった」とみている。

花火製造会は報告書で、「新たな薬品を使う場合には専門機関に相談する」「製造現場付近に余分な火薬を置かない」などの再発防止策を挙げた。

Posted by 静岡新聞SBSオフィシャルサイト 2017/7/13 08:42