長岡市 模擬原爆投下から71年

長岡 模擬原爆投下から71年 – NHK新潟県のニュース 2016年7月20日 11時51分

太平洋戦争末期、アメリカ軍が日本への原爆投下訓練のため、原爆と同じ形をした爆弾を長岡市に投下し4人が亡くなってから、20日で71年となり、遺族などが、爆弾投下地点に建てられた碑を訪れ、犠牲者を悼みました。

長岡市左近町では、昭和20年7月20日、アメリカ軍の訓練の一環として長崎に落とされた原爆と大きさや形が同じ爆弾、いわゆる「模擬原爆」が投下され、近くで畑仕事をしていた人など4人が亡くなりました。
現在は爆弾の投下地点に碑が建てられていて、「模擬原爆」の投下から71年となる20日、遺族などが碑を訪れ、爆弾が投下された午前8時13分に合わせて犠牲者に黙とうしました。

爆弾で当時63歳だった祖母を亡くした横山幹雄さん(85)は「当時は悲しいという思いを通り越し、あきらめて元の生活に戻さなきゃという思いの方が強かった。
時代は変わっても、平和の意識を強く持って戦争が起きないようにしなければならない」と話していました。

また、当時小学6年生で通学途中に爆弾投下を見たという高野健策さん(82)は「戦闘機が急降下してきたのかと思うくらい爆発の音や衝撃がすさまじかった。当時の記憶はずっと消えることはありません」と話していました。
2016年7月20日 11時51分

Posted by NHK新潟県のニュース