景気判断 4期連続で悪化 | NHK新潟県のニュース
日銀新潟支店が10月発表した短観=企業短期経済観測調査によりますと、県内企業の景気判断は4期連続で悪化したものの、悪化は限定的で小幅にとどまりました。
日銀の短観は、企業が景気をどう判断しているかを3か月ごとに調べるもので、最新の調査は9月までの1か月間、県内の293社を対象に行われました。
それによりますと、景気が「よい」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた値はマイナス11と、前回を1ポイント下回り、4期連続で悪化しました。
ただ、悪化した幅は、当初の懸念よりも小幅にとどまりました。
背景としては、世界経済の減速や円高の影響が、電気機械などの一部の業種に限られていることなどが挙げられています。
また、企業の収益見通しが高い水準で維持されているほか、設備投資の年度計画が上方修正されていて、日銀新潟支店は、県内企業の景気判断の悪化は縮小する見通しだとしています。
日銀新潟支店の亀田制作支店長は、「輸出や消費の面では改善と悪化の両方向の動きが入り交じっているが、所得面の改善は続いている。
そうした中で消費マインドの弱さも続いており要因を詳しく分析したい」と話しています。
2016年10月10日10時29分
Posted by NHK新潟放送局