印西花火中止問題 印西市 花火業者に委託費払わず

業者に委託費払わず「市の対応、適切だった」花火大会中止問題で印西市 | 千葉日報オンライン

印西市の市制20周年記念花火大会の中止問題で、市は8日、花火打ち上げ業者から請求されていた委託費1500万円を支払わないことを決めたと発表した。
業者は、花火を打ち上げられなかったのは市による打ち上げ現場の整備が不十分だったためと訴えていたが、市は「市の対応は適切だった」と判断したという。
近く業者に文書で通知する。

両者は中止に至った経緯や理由について認識の違いがあったため、代理人を通じて協議を進めていた。業者側は「打ち上げ現場の除草が不足していた上、台風などの影響でぬかるみが発生していたが、市が十分に整地を行わなかった」とし、それらは契約上、市の義務であると主張していた。

一方、市は「除草は、打ち上げ業者に範囲を確認して実施している」と主張。
整地については「大会当日も含め、業者から意見や相談はなく、現場写真でも地盤が軟弱な様子が確認できない」とし、市に義務違反はなく業者が契約業務を完遂できなかった、と結論付けた。
業者に対しては事業経費などの損害賠償請求について、引き続き検討していくとしている。

市が大会の最高責任者なのに業者の作業工程を管理していなかったとの指摘に対しては、五十嵐理環境経済部長は「その責任の有無は別の話。市は通常の果たすべき責任を果たしていた」と述べた。

一方、業者は取材に「市の決定はおかしい。現場がぬかるんでいた状況が分かる写真を提出したのに、無視している」とし、「市の文書を見てから対応を検討したい」としている。

昨年8月27日に開催予定だった同大会は開始時間から40分たっても花火が一発も上がらず中止になった。
その後の理由説明も遅いなど不適切な対応が続き、市内外から批判が噴出した。

Posted by 千葉日報オンライン 2017年2月9日 10:30