消雪パイプによる「涼」を届ける! | 長岡市ウェブサイト
消雪パイプによる「打ち水」を拡大実施
長岡市を訪れる人への「おもてなし」の意味や、気温低下・土ぼこり抑制などの効果があるとされる「打ち水」を、市の中心部で玄関口でもある大手通りにて実施します。
これは毎年、長岡技術科学大学と協力し、長岡まつりの昼行事として実施しているもので、今年は市民からの要望を受け期間を延長して行います。
長岡市発祥の消雪パイプ
消雪パイプは長岡市が発祥と言われ、冬期に地下水をくみ上げ融雪に利用する技術です。
この消雪パイプは夏期にはほとんど使用されていません。
そこで消雪パイプを用いた打ち水を行うことで、市民の皆様に「涼」を届けたいと思います。
また、本事業は長岡市独自の消雪パイプを用いた打ち水の有効性を検証するための広域社会実験でもあり、長岡技術科学大学と共同でその有効性を検証したいと考えております。
① 地下水の新たな有効利用へ
②長岡市発祥の新しいヒートアイランド対策技術へ
これらを目的に、長岡市独自の広域社会実験を行います
打ち水の効果
ヒートアイランド対策
アスファルトやコンクリートの舗装は熱をため込むため、ヒートアイランド現象の原因となります。
散水前後の路面温度をサーモグラフィーで観察した結果を右図に示します。散水後に青色の部分が多くなり、路面温度
が下がっていることが分かります。
打ち水によるヒートアイランド現象の抑制効果が確認されました。
熱中症対策
熱中症の危険度の指標として気温とWBGT(Wet Bulb Globe Temperature)があります。
WBGTとは、暑さ指標とも呼ばれ、気温、湿度、日射などの周りの熱環境を考慮した値であり、日本生気象学会の示す熱中症予防指標では、WBGTが31度以上で危険領域としています。
散水地点と非散水地点の気温とWBGTの変化を右グラフで示しました。
散水地点では非散水地点より気温が約 2℃低く、WBGT はほとんどの時間で31度を下回りました。打ち水の熱中症予防効果が確認されました。
実験予定
日時
2016年7月22日(金)~8月21日(日)の金・土・日 及び 8月11日の祝日(山の日)[雨天除く]
午後3時頃~午後6時頃
※長岡まつり(8月2日、3日)にも打ち水を実施する予定です。
場所
長岡市大手通1丁目・2丁目(大手通り内:裏面位置図)
内容
上記期間中に消雪パイプによる「打ち水」を行い、大手通りに涼しさを届けるとともに、長岡技術科学大学が温度を測定して「打ち水」の効果を検証します。
実施範囲
大手通りの車道部の消雪パイプ
実施機関
長岡市、長岡技術科学大学
その他
地下水の保全については、周辺井戸の水位を観測しながら、影響のないように行います。
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